昨今SDGsがファッション界へも進出してきて、ファッション誌には「エコファー」「フェイクレザー」の文言がデカデカと並んでいます。
私もエコとか結構気にする人間ですけどこの流れはちょっと違和感を覚えます。なので、今回はつらつらと思ってることを書きますね。
エコファーは自己満だと思う
エコファーは当たり前ですが合成繊維からできています。
そして、その合成繊維は石油からできています。
そうです。「石油・石炭火力発電はエコじゃない!」と騒がれている石油から。
勿論エコファーの製造過程でしっかり二酸化炭素だって出ますし、薬剤だって使われます。
動物を殺さない、という点でのみエコなだけ。自然にも帰りませんしまったくエコではありません。
「アンゴラうさぎやミンクは毛皮の為に殺されてて可哀相だ!」って思う気持ちもわからなくもないんですけど、やっぱり偽善なのかなぁ…と。
うさぎは色んな国で食べられています。仮に食べられなかったとしてもミンクもそうですが、他の家畜の飼料となり、いずれ私達の血肉になります。
問題があるとすれば飼育環境とと殺方法です。
いずれ殺されるとしても生きてる間はストレスなく過ごして欲しいなと思います。
フェイクレザーも疑問
本革、特に牛や豚なんかはほぼ完全に食肉の副産物です。ありがたく有効活用させてもらってるわけです。
勿論、なめす作業には六価クロムなど有害な物質も使うのでこちらもエコなわけではないですけども自然には還ります。
それに大切にお手入れしながら使えば二世代に渡って使うことも可能ですよね。
かたやフェイクレザーはエコファーでも言いましたが石油からできています。
多少なりとも体によくない溶剤だって使いますし、数年で劣化してゴミとなります。
だから、私は必ずしもフェイクレザーなどが正義とも思いません。
最近出てきた「エコレザー」なるものが当たり前のように普及するといいな、と思います。
エコレザーとは、天然皮革を使いながらも製造過程での溶剤や臭いなど一定の基準を満たした環境に配慮した革のこと。
さいごに
色々御託を並べましたが、私はフェイクファーやフェイクレザーが嫌いなわけではないですよ。
それらを「エコ」だと言い、推奨する昨今のファッション事情に違和感を覚えているだけです。
長く使うであろうバッグなら本革がいいでしょうし、子持ちママで子供にすぐ汚される危険があるなら合皮のがいいでしょう。
アウトドア派でよく登山とかいくならダウンに使われてる首周りのファーはリアルがいいでしょう。
どっちが正義ってこともないですから、今まで通り適材適所で使い分けていったらいいと思います。
素材を気にすることも大切だけど、ファッションを純粋に楽しみましょ♪
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