シンプルとナチュラルを愛する主婦のブログ

大好きな石鹸について考える

エコを気にする人が必ず通る道、石鹸
私も大好きです!石鹸を並べて置いておくだけでも気持ちがあがりますよね。本当はがっつり洗面所下の収納にしまいこんでるけどね
イイ匂いがする物、洗い上がりがしっとりしてる物、こだわりだすと本当にキリがないです。
今回は石鹸の中の一つの成分であるパーム油について考えていきますね。

パーム油とは

パーム油とは『アブラヤシ』の果肉からとれる油のこと。
種からとれる油のことはパーム核油と呼ばれます。流通している石鹸には大体入ってます。
名前が変わっているのでわかりにくいですけど、所謂「界面活性剤」もパーム由来であることがほとんどですし、「石鹸素地」もパーム油から作られていることが多いです。

アブラヤシ

よくヤシ油と混同されてしまうけれど、ヤシ油というのは『ココヤシ』からとれる油のこと。
よく知る言葉で言うならココナッツオイルのことです。

ココヤシ

パーム油を使った石鹸は酸化しにくく、水に溶けにくいため石鹸を固くするという利点があります。
皮脂だけを落としてくれるというありがたい効果がありますが、泡立ちがよくないためパーム核油やヤシ油など他の油に添えて使われることが多いです。

パーム油の問題

アブラヤシの実は収穫された瞬間から実に含まれる酵素の働きで酸化が進みます。酸化した油は商品価値が下がるので24時間以内の搾油が原則となっています。

その為には畑の近くに建つ工場と実を運ぶトラック等が必要になり、その莫大な費用の採算をとるためには広大な畑が求められます。

工場

ここではあまり深く掘り下げませんが、広大な畑(プランテーション)のせいで問題になっているのは

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  • 森林減少
  • 生物多様性の喪失
  • 気候変動と森林火災
  • 地域住民との土地紛争
  • 労働者や子供の人権侵害
  • 違法操業と汚職
引用:パーム油調達ガイド

など、多岐にわたります。

私たちが当たり前のように使ってる石鹸を作るために、遠いところで子供達が犠牲になり、森が減り、動物が死んでいるのです。

おすすめ石鹸

調べれば調べるほどパーム油、もう使わない!って気分にもなりますが、パーム油は私達の生活に密着し過ぎていて失くせません。
他の油で代用するとなればアブラヤシよりも広大な畑が必要となります。そうなると違う国で新たな森林伐採が始まるだけです。効率よく油を生み出すためにアブラヤシは欠かせません。

しかも実は『食用油脂』という名前で食品に使われることの方が遥かに多くて石鹸に使われるパーム油はそれほどでもないのです。

じゃあ石鹸の油なんて気にしても意味ないじゃん!って思うかもしれないけれど、そういう環境問題がある、ということを知るのは大切だと思うのです。
それに石鹸で使う油ぐらいなら他で代用してもいいんじゃないか、とも思うのです。

ちょっぴり地球に優しい商品を一緒に考えてみませんか?紹介する商品は主婦の財布にも優しいものです。

アレッポからの贈り物

これは有名ですよね。とにかく肌に優しい。ただ、特有の油臭さが漂う…。
種類によって多少違いますが、オリーブ油とローレル油の石鹸素地から作られていて成分もシンプルで安心。
香りのいい石鹸、有名なショップの石鹸、ド定番の石鹸など様々な石鹸を使ってきましたが、この値段でこの品質は本当に素晴らしいです。
ちなみに私はこの匂い、「んー、いい匂いとも言えないけども自然の匂いって感じで騒ぐほどではない」って感想です。
1個が190gとバカデカい石鹸なのに2個で600円前後っていうのも嬉しいです。なかなかなくならないのでコスパ抜群!

ココソープ

ココヤシからとれるヤシ油でできた石鹸です。
肌に優しいのは言わずもがな。リアルオーガニック・ナチュラル®マークを取得していて商品を構成している成分も安心できます。
この石鹸を作ってるココウェルという会社はフィリピンで様々な活動をしており、石鹸の左上にマークがあるのですが、このマークのある商品を買うと3ペソが農家さんのために利用されるようです。
自分の使ったお金が多少なりとも農家さんの元へ行き、役に立ってると思うと気持ちがいいですよね。
ココウェルのサイトはこちら

アラウ. 泡ボディソープ

ここにきて液体ソープかよ!って言わないで(´;ω;`)パーム油について語ったらサラヤさんは避けて通れないの…!
現在サラヤさんはRSPOに加盟していて認証を受けています。平たく言えばこれからもパーム油を無理なく使用していくためにパーム油原産国の環境や地域住民等に配慮します、という組織に加盟していて認められてるってことです。(ない頭を振り絞って解釈したものですので間違っていたらごめんなさい)
パーム油がとれるボルネオ島の環境保全活動にも取り組んでいます。
アラウ.に認証パーム油は使われていませんが、アラウ.の売上金の一部はセーブ・ザ・チルドレン活動に充てられていますし、サラヤ製品を買うことがパーム油を守ることにも繋がります。
ちなみにアラウ.自体は優しい自然の香りが好印象です。成分がシンプルな分洗い上がりがさっぱりめですが、つっぱるってほどでもなくて非常にいいです。
サラヤのサイトはこちら

最後に

今回は石鹸の中に使われてるパーム油に焦点をあてましたが、誤解しないでいただきたいのはパーム油自体は何も悪くないということ。叫ばれてる問題は強引にアブラヤシ畑を拡大してきたせいです。

パーム油を作ってる国や働いてる人たちの環境が少しでもよくなることを願いながら商品を選びたいですね。

ということで今まで使っていた顔や体を洗っていた石鹸を少し見直すきっかけになれば、と思います。そしてどんな洗浄剤を使っていたとしても使い過ぎが一番の環境破壊ですし、こういう日用品ってつもり積もれば結構な出費なので、とりあえずケチって!!!(笑)

参考:「3分でわかるパーム油」
「パーム油 私たちの暮らしと熱帯林の破壊をつなぐもの」

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